「スカートと年齢」について

スカート自体は、あくまでも衣類の一つなので、「何歳まで穿ける、何歳以降は穿けない」というものではありませんが、一般的な傾向として、年齢に応じて、スカートの丈に変化がみられます。

若い年齢層では、丈にあまり関係なく、「ミニが好きだから」「ロングが好きだから」「今日の気分はこれ」などといった理由から、自分の好きなものを穿いているようです。また、丈以外にもデザインや色遣い、サイズ、価格なども非常にバラエティに富んでおり、また、それらの年齢層をターゲットにしたショップなども多く存在しています。

一方、ある程度の年齢になると、スカートを穿いているご自身が、世間体などを気にするようになり、特にスカートの丈などは、長めのものにシフトされる方が多いようです。ただ、これは穿くご自身が判断すれば良いことですので、ある程度、年齢が高い方でも、膝上やミニなどを穿いている方もいらっしゃいます。また、デザインなどやショップなども、それらの年齢層をターゲットにしたものも多くありますし、ご本人の好みで若い人向けのデザインを穿く方もいらっしゃいますが、若い人向けのものの一部は、希望するサイズが無いということもままあるかもしれません。

「スカートと年齢」に関する話題の一例として、「ミニスカートは何歳までOKか?」とか「いい歳してそんな短いスカートを穿いて」などといったものを目にしますが、「年齢は関係無い」という意見と同時に「せいぜい何歳ぐらいまで」という意見もあり、また、男女でも意見に相違があるようですが、一個人の意見としては「スカートを穿いた状態でのシャツやジャケットなどとの組合せ具合などの「服装的なバランス」と、体型、脚線などの「身体的なバランス」の組合せを見た上で、個人毎に判断すれば良いことで、一律に年齢だけで決めなくても良いのでは?」と思います。

「スカートと座り姿勢」について

スカートを穿いている状態で、椅子や床に座った場合、腰の部分で脚を曲げた姿勢となるため、スカートの裾部分(開放部分)もこの動きに合わせて、下方向から前面方向に移動することになりますが、膝の高さで正面からみた場合、両脚を揃えて閉じている状態でも、丸い両脚と生地だけのスカートとの間に逆三角形のような「隙間(空間)」(俗に「三角地帯」とか「三角ゾーン」と言われることがあります。)ができてしまい、「穿いているスカートの丈やタイプ」と「他人からのスカートへの視線の角度」「スカートを穿いている人の脚の状態」によっては、その隙間から下着などが見えてしまう可能性があります。

一般的に「ロングタイプ」や「膝丈以上程度のプリーツ、フレアタイプ」などのスカートの場合、座った状態でも「膝が十分に隠れる」ものであれば、上記隙間がスカートの裾で隠れていますので、上記問題を気にしなくても良いでしょう。

一方、「膝丈より短いタイトタイプ」のスカートはこの現象が起こりやすくなります。これは、立っている姿勢から座った姿勢になると、裾部分が膝上になってしまい、生地で上記隙間が隠せないこと、筒状の生地全体が全体的にお尻の方向に少しずれ上がってしまい、余計にふともも部分が露出してしまうことで隙間が目立ってしまうこと、ふともも部分にある生地がプリーツなどのようにふとももにまとわりつくことがあまりなく、上記隙間の形が形成されやすくなってしまうためです。

しかし、「膝丈より短いプリーツ、フレアタイプ」のスカートなどは、筒状の生地全体が膝より前の方へ下がろうとするため、膝上のミニでも、膝下まで裾が下がってくることが多かったり、ふともも部分にスカートのひだがまとわりつく状態になりやすいため、上記隙間が形成される割合は低くなりますが、こちらのタイプのスカートでも、裏地がついている場合は、その影響で前述のタイトスカートと似た状態になってしまうものがありますので、いずれにせよ、座った状態で膝が見えるスカート全般は注意する必要があります。

これらの予防策としては「脚を揃えて座る」「スカートの隙間部分に手を添えるか、ハンカチなどを置く」「可能な範囲で隙間部分を他人やカメラの方に合わせないに脚の向きを工夫する」などがあります。

なお椅子などに座った状態で脚を組み替えたり、席を移動しようとして脚を開いたりする場合や、床などに座った状態から立ち上がる場合は、脚の動かし方などを工夫し、スカートの裾部分から下着などが見られないように、できるだけ注意して下さい。

「スカートと収納」について

スカートの収納方法としては、保管に利用できるスペースとの兼ね合いもありますが、シャツや下着などと同様な「チェスト(タンス)」などに折りたたんで収納する方法のほかに、「ハンガー」などに吊るした状態で収納するという方法も多く行われています。

これは、普段着として穿く程度のスカートや、素材的にシワになりにくいスカートは、チェスト(タンス)に収納することでも良いと思いますが、一方、プリーツスカートのように「プリーツ(ひだ)」の状態を綺麗なまま保管したいもの、リボンなどの装飾がなされているもの、高級素材のもの、「スーツ」下のスカートなどは、吊るして収納した方が、スカートに変な「折りクセ」や「シワ」などがつかず、また、どれを穿いていくか考える時に、探しやすいなどという利点もあります。

スカートによっては、ハンガーなどにかけやすくするために、最初からウエスト部分に「ひも」が付いているものもあります。また、それが付いていない場合は、ハンガーと洗濯ばさみが一体型になっているものもありますので、それを使うと便利です。(もちろん、普通のハンガーに洗濯ばさみで止めても同じ結果です。)

なお、スカートをハンガーで収納する場合、多くのスカートはウエスト部分がベルトなどの装飾品の影響や縫製加工の関係上、厚めに仕上がっているものが多く、ウエスト部分の位置を同一線上に並べてしまうと収納できる枚数が減ってしまうことがあります。この場合は、ハンガー自体で段差収納に対応しているものを利用したり、段差を発生させる雑貨などを利用して収納できるようにすれば、厚い部分が重なりにくくなり、収納スペースを有効に利用できる場合がありますので、試してみて下さい。

参考までに、収納したスカートを長期間保管する場合の注意点は、普通の衣類と大きく変わることはありませんので、その素材に応じた適切な保管をするようにして下さい。

「スカートと階段」について

スカートという衣類は、皆さんもご存知の通り、「キュロット型」のパンツ風のものを除けば、基本的には裾の部分は開放された構造となっていますので、日常生活している空間の中には、注意していないと下着などが見えてしまう場所がいくつか存在します。

その中の一つとして「階段」があります。

ここは、スカートを穿いている人の斜め下の低い位置に、他人が存在しうる場所ですから、穿いているスカートの丈や型、階段の角度、階段下を歩いている人の段差数、本人の昇り降りの際の動きによっては、下着が見えてしまう場合があります。

一般的に「ロングスカート」については、その形状や長さのため、この現象は起きにくいです。一方、「ミニスカート」は丈が短いことや、「フレア系スカート」は、裾が広がりやすいタイプであることから、その現象が起きやすいと言えます。

また、この場所は、多くの人が同じ方向を向いて階段を昇っていることも多く、自分の後ろの動きを常に気にして歩くことも容易ではないという状況を悪用して「盗撮行為」が行われやすい場所であり、昔からニュース沙汰になっていることからも注意をしなければならない場所の一つと言えます。

これらの予防策としては「階段を昇り降りする時は、手やカバンなどでスカートの裾をおさえる」「不意に自分のスカートの下付近にカバンや靴先を入れてくる不審者に注意する」などがありますが、あまり、自分の後ろをキョロキョロしていると今度はスカートを穿いているあなた自身が不審者と思われてしまったり、自意識過剰な人と勘違いされてしまう可能性もあるのがなんとも悲しい話です。

なお、スカートと段差がある状態で何度以上の傾斜があると下着が見える可能性があるということを図式を使い、物理的に解説しているサイトがありますので、興味がある方は検索エンジンで「スカート 角度」などと入力して探してみて下さい。

「スカートとトイレ」について

「トイレの時、スカートは楽ですよ。」という意見の人は、結構いると思いますが、それは以下のような理由と想像します。

一般的に、スカートを穿いている人が用を足す場合は、

(1-1) スカートの裾部分をたくし上げて、その裾部分とシャツなどの裾部分を一緒にウエスト部分などに挟めて、下がって来ないように固定する

(1-2) ストッキング(パンスト)やタイツなど穿いていた場合はそれらと一緒に、下着を膝付近まで下げる

(1-3) 用を足す体勢を取る

とすれば準備OKです。

一方、パンツ(ズボン)を穿いている人が用を足す場合は、

(2-1) ベルトをしていた場合は、それを緩める

(2-2) フロントにあるホックやボタン、ファスナーなどを緩める

(2-3) パンツ(ズボン)を膝付近まで下げる

(2-4) ストッキング(パンスト)やタイツなど穿いていた場合はそれらと一緒に下着を膝付近まで下げる

(2-5) シャツなどの裾部分が下がってこないようにたくし上げて固定するか、手で押さえる

(2-6) 用を足す体勢を取る

とすることでやっと「準備OK」となるため、段取りのしやすさという点で比較すれば「スカートの方が楽」と言われる理由も分かっていただけると想像します。ただ、時間的な面で比較すれば、両者の差が何十秒にもなってしまうほどのことではないと思います。

次に、用を足した後ですが、スカートを穿いている人の場合は、

(3-1) 下着を上げる

(3-2) ストッキングやタイツなどを穿いていた場合は、それらを上げると時に「伝線しないように注意する」とともに、上げた後に「ストッキングやタイツの透け具合にムラが出ていないか」などを丁寧に確認する

(3-3) シャツなどの裾部分を正しい位置に戻し、スカートのウエスト部分からはみ出していないかを確認する

(3-4) スカートを元の状態に戻した後、「プリーツなどの場合は、ヒダが出方がきちんとなっているか」「スカートの裾が下着に挟まっていないか」などを確認する

という段取りとなります。

一方、パンツ(ズボン)を穿いている人の場合は、

(4-1) 下着を上げる

(4-2) ストッキングやタイツなどを穿いていた場合は、それらを上げると時に「伝線しないように注意する」とともに、上げた後に「ストッキングやタイツの透け具合にムラが出ていないか」などを丁寧に確認する(しかし、こちらの場合は、他人からは見えない部分なので、簡単に済ませている人、あるいは省略している人がいるかもしれません)

(4-3) パンツ(ズボン)を腰付近まで上げる

(4-4) シャツなどの裾部分を正しい位置に戻し、パンツ(ズボン)内に収める

(4-5) フロントにあるホックやボタンを留め、ファスナーなどを閉じる

(4-6) ベルトをしていた場合は、それを締める

といったように、どちらの場合も段取りの数にはあまり大きな差はありませんが、スカートを穿いていた場合は、特に「(3-2)」や「(3-4)」などは多少時間がかかっても確認した方が良いと思いますので、それらの点から比較しますと、必ずしも「スカートの方が楽」とは言えない場合もありそうです。

また、スカートを穿いた状態でトイレを利用する際、ロング丈より長いものや、膝下より長いフレアやプリーツなどは、体の上下の移動や傾斜などの動きに合わせて、スカートの裾が大きく下がる場合がありますので、その時に床や便器などに触れてしまわないように注意することも忘れないで下さい。

なお、一般的に「女性のトイレは時間がかかる」と言われていますが、それは、上記で触れた「スカートを穿いている」故の時間の影響もありますが、それ以外に「トイレが空く順番を待っている」「化粧・髪型を直している」などのほか「携帯、スマホでメールをチェックしている」という時間も加わることもあるようです。

「スカートと下着」について

スカートの話題に触れる場合、切っても切れない重要なアイテムの一つとして「下着」があります。これは、ほとんどの人がご存知の通り、スカートという衣類は、一般的(注1)なもので説明しますと、筒状に縫い合わせた生地を上部は腰付近で固定し、お尻から下部は(キュロット型などを除けば)脚の部分で生地を閉じず、両脚が同じ筒状の中で開放された構造になっています。そのため、筒状となっている生地の余裕度や裾方向への広がり具合によっては「本人としては無意識で何気ない動作をしただけの場合や、日常の出来事の中で不測の事態が発生した場合」(以下、本文中では便宜上「アクシデント」と呼びます。)には、身体の外観的状態やスカートの開放部分の状態、下着の位置や角度などが通常の状態を越えると、他人に下着が見られてしまう可能性が誰にでも起こり得ます。また、これはスカートの丈や型に関わらず、発生しうる問題ですが、一般的には「ミニ丈以上のスカート」や「風力などの影響を受けやすい素材や型(フレア、プリーツなど)」などはこの可能性が高くなりやすいため注意が必要です。
(注1:「ジャンパースカート」などのように、上部は肩付近で固定され、ウェスト部分ではベルトなどでアクセントをつけている(または補助的に固定する)ものもあります。なお、肩から胸付近で固定するものとしては(スカートではなく)「ドレス」に分類される「ワンピース」というものもあります。なお、ややこしいとは思いますが、スカートの「型」として「ワンピース型スカート」というものもあり、この場合は「1枚の生地で仕上げたスカート」を意味します。)

スカートを穿いている人からすれば「下着」は「見せるもの」と思っている人は皆無で、ほとんどの人は、万が一の場合に「見られても致し方ない」ことに備え、色やデザインなどTPOに合わせたものを、必ず着用(注2)しているのが普通です。
(注2:ファッションショーの演出上の都合や、日頃から「個人的なこだわりがある」などの理由で着用していない場合は除きます。)

その一方で、スカートを穿いている人を目にする人からすれば、「常に何らかのアクシデントに遭遇したい」と思っている人は(そのことに過度の興味を持っている一部の人を除けば)少ないと想像できます。ただ、普段はそのように思っている人でも目の前で発生した「アクシデント」の結果、「下着が見えてしまった」という人は、人生の中で相当数いるのも容易に想像できるのではないと考えます。
(参考までに、この「アクシデント」の際に使われることが多い「パンチラ」という言葉は「パンティ(=女性の下着)がチラリと見えること」の省略形が語源と言われています。)

なお、最近のアイドルグループなどに代表されるミニスカートを穿いてステージ上で歌やダンスのパフォーマンスをしている人たちは、スカートの下に「見えても安全な下着(見せパン)や短いパンツ」などをあらかじめ穿いた上で出演しています。

今後、スカートに関わるいろいろなテーマを取り上げていく際に、いくつかのテーマはこの「下着が見えてしまう」可能性があることに触れる話題も出てくる予定ですので、スカートを穿く際にお役に立てれば幸いです。

余談ですが、「下部が開放された構造となっている衣類」としては、スカートのほかに「着物」「浴衣」「バスローブ」などもあります。また、お風呂上りに「バスタオルで巻く」という格好も、この分類に含まれると思って良いでしょうから、くれぐれも「アクシデント」には、お気をつけ下さい。

「スカートと食べ放題」について

時には友人などと一緒に「食べ放題」に出かけ、お腹一杯に食べたいこともあるかもしれませんが、その時にもしスカートで行こうと思った場合、TPOも考慮した上で、何を穿いていったら良いか迷われる人も多いかと思います。特にスカートは構造上、ウエストから腰の部分に止めて穿くものですから、ウエストサイズとして、あまりきっちりしたものだとお腹一杯食べられない可能性もありますし、だからといってあまり余裕を持ったものにしてしまうと、穿いた時の見た目のバランスが悪く見えてしまうかもしれません。

その時に便利なスカートとして、「ウエスト総ゴム」「ウエスト後部ゴム入り」などといったものがあります。これはウエスト部分全体がゴム(または一部分のみゴム)で仕上げられているもので、ある程度の範囲内であれば、ゴムの伸び縮みで対応ができるというものです。また、このような仕様になっている場合は、「プリーツ系」や「フレア系」などといったデザインの方が、「ひだ」の出し具合を調整できたり、見た目のバランスも良くなりますので、その型で作られていることが多いです。(「タイト系」などの場合は「ウエスト後部ゴム入り」といった一部分のみ多少収縮できるものが多いです。)

男性の方々は、パンツ(ズボン)類では「スエット」のようなものであれば「ウエスト総ゴム」みたいな仕様になっているのがあるかと思いますが、スーツ下パンツ(スラックス)などの場合は、「ウエストサイズアジャスター付き」のような、数センチ程度の範囲で、ウエストを調整できるものはあるものの、自分のお腹の膨れ具合に合わせて、柔軟に伸び縮みしてくれるものは、あまり無いと思いますので、こういう点では、スカートはお腹の膨れ具合に応じて、柔軟に対応しやすいラインナップが揃っているすばらしい衣類かもしれません。

ただ「食べ放題」に参加している人は、必ずそうだというものではありませんし、TPOを考慮した結果、「食べ放題」の方は我慢して、きっちりとしたスカートを穿いていかなければならない場合もあるでしょうから、逆にラインナップが揃いすぎていることも頭を悩ます一因になるのかもしれません。

「スカートと車の運転」について

スカートで車の運転をする場合、「アクセルペダル」「ブレーキペダル」(さらにマニュアル車であれば「クラッチペダル」)を運転状況に合わせて、片脚(または両脚)ですばやく操作する必要がありますので、ある程度、脚を開き目にして、動きやすい状態にしていると思いますが、脚で操作する過程で「膝の位置」が脚の付け根の位置より高くなるケースが多く発生し、この結果、スカートの裾が膝から脚の付け根の方へずり上がってくる(運転席の自分から見えると「ずり下がってくる?」)ような現象が起こることがあります。

車の運転中、スカートの裾がずり上がってしまうこと自体は、よほどのことがない限り、特にお咎めのある内容ではありませんが、同乗者の人がいたりすると、そのことを気にすることで、多少注意力が散漫になったりする恐れもありますし、場合によっては、並走している隣の車の人にその姿を見られる可能性もありますので注意した方が良いでしょう。

スカートの丈や素材などにより異なりますが、一般的には「素材が固め」のものは、スカートの形状を維持しようとする生地の方が、脚の動きより勝ることで、この現象は起こりにくくなります。また「ロング丈」のものは、ひざ下以降の生地の自重や、生地のすべりやすさなどにより、スカートの裾が元の位置に戻ろうとする力の方が勝って、同様にこの現象は起きにくいです。

一方、「素材が柔らか」くて、「丈がノーマル丈より短いもの」は、脚の動かし方によっては、スカートの裾がずり上がってきてしまうことがあります。特に丈が「ミニ丈」で、すべりの良い素材のものは、その現象になりやすいため、注意が必要です。
もし、このような場合は「膝掛け」などを利用すると良いでしょう。

余談ですが、スカートで車を運転する場合は、スカート自体より、そのスカートとコーディネートして履いている履物の方が、運転操作や安全運転に大きく影響を与えるものがありますので、「運転に適さないもの」(一例ではハイヒールなど。)を履いたまま、運転することの無いように注意しましょう。

「スカートと歩幅」について

スカートは一見、開放的なイメージがあり、歩幅の影響を受けにくい衣類では?と感じる男性も多いかもしれませんが、スカートは「丈(長さ)」と「裾の広がり度合い」の組み合わせにより、歩幅への影響が出やすくなります。

一般的には「タイト系」と呼ばれる裾の広がり度合いが小さいスカートの場合、丈が長くなるほど、歩幅は小さくなりやすくなります。これは、スカートの裾の広がり度合いが、小さいため、大きく脚を動かすことができないことが原因です。一方、丈が短い場合でも、脚に密着するくらい、裾の広がり度合いが極端に小さい場合は、同様の現象が起こり得ます。
これを補うために「ベンツ」と呼ばれる「割れ目」を入れ、脚の動きを大きくできるように工夫されている製品も多く見受けます。

逆に「フレア系」「プリーツ系」と呼ばれる広がり度合いが大きいスカートの場合は、丈による影響を受けにくくなります。これは、「フレア系」などのように予めスカートの裾が大きく余裕が持たれているもの、「プリーツ系」などのように、ひだひだで折りたたむ構造になっており、脚の動きに合わせて裾が大きく変化するものなどにより、どちらも大きく脚を動かしやすいためです。

なお、スカートの素材によっては、縦横に伸びるものを使っている場合もありますので、こちらの場合は、スカートの型や丈が影響しにくい場合もありますので、全てが「丈(長さ)」と「広がり度合い」で必ず決まるということではありませんので、ご了承のほどを。