「スカートと夏」について

夏と言えば「暑い」、暑いと言えば「涼しい格好」という風に連想した場合、単純にいけば、スカートも長いものより、短いものの方が「風通し」や「放熱性」などで、そのイメージに合っているかと誰もが思うかもしれません。

しかし、実際は、短いものより、長いものを穿く人が増える季節でもあり、それは概ね、次のような理由ではないかと想像します。

(1) 炎天下の直射日光を長く浴びていると、日焼けしてしまう可能性があるため、それを予防できるため。

(2) 直射日光が直接、脚に当たることで余計に暑く感じてしまうことになるため、スカートの生地で脚を隠すことにより、その状態を避けられるため。

(3) 歩いたりしている場合、短いスカートより、長いスカートの方が、生地がバサバサ動くため、風流が発生し、涼しく感じるため。

(4) 季節柄、可能であれば、ストッキングなどを穿いていない「素足(俗に生足とも。)」の方が涼しいのは確かであるが、一方で、素足を出すことにも抵抗を感じるため、長めのスカートを穿くことで脚の露出を少なくできるため。

もちろん、上記以外の理由もまだあるとは思いますが、少なとも、夏はシャツなど、上に着るものは「半袖」が多くなるのと同じにように、下に穿くスカートも「短いもの」が多くなるという法則(?)は、スカートに関しては成り立たないようです。